「福祉と性」第5部_答えを探す旅の終わりに。すべての「性」を抱きしめる対話の場へ

「性」について考える全5回の旅。ついに、今日で一つの節目を迎えます。
この連載を通じて、私たちは「心の境界線」の引き方や、個人の努力ではどうにもならない社会の壁、そして支える側の葛藤など、多くの風景を見つめてきました。
最終回となる今日は、私から皆さんへ、いくつかの「問い」を投げかけたいと思います。 これまで触れてきた言葉たちが、あなたの心の中で今、どんな音を立てているでしょうか。
「性」の話は、時に喋りにくく、タブー視されがちなテーマです。でも、だからこそ、まずは一歩踏み出して言葉にしてみませんか。あるいは、誰かの勇気ある話に、静かに耳を傾けてみませんか。
正解を見つけることよりも、対話を止めないこと。その小さな積み重ねが、カチカチに固まった社会の土壌を柔らかく耕し、誰もが自分らしく咲ける未来を作っていくと、私は信じています。
あなたの心に浮かんだ声を、いつかまた聴かせていただけることを楽しみにしています。これまで一緒に歩んでくださって、本当にありがとうございました。
ブログの配信が全て終わったあとに、オフラインで皆さんと直接会って対話の会を実施したいと考えています。このブログを読んで感じた、小さな気づきや、誰にも話せなかった悩みを、安全な場で語り、聴くことができる場があったら…みんなも、そんな場所が欲しくないですか?
全5回にわたってお届けしてきたこの連載も、今日で一つの節目を迎えます。 「性」という、時に恥ずかしく、時に痛みを伴うテーマに向き合ってくださった皆さんに、心からの敬意を。
最後は、私から皆さんへ、いくつかの「問い」を投げかけてみたいと思います。この連載で触れてきた風景を思い出しながら、あなたの心に浮かぶ声に、耳を澄ませてみてください。
「境界線」の先にあるものは?
第1部で、私たちは「心の境界線(バウンダリー)」について考えました。 あなたは最近、誰かに対して、あるいは自分自身に対して「NO」と言えていますか? 「嫌だ」と言うこと、あるいは相手の「嫌だ」を受け入れること。それは、相手を拒絶することではなく、お互いの尊厳を守るための大切な作法です。私たちがこの境界線を丁寧に引けるようになったとき、その先にある関係性は、今より少しだけ優しく、自由なものに変わっているでしょうか。
その「困難」は、誰のせいですか?
第2部や第3部では、予期せぬ妊娠や経済的な困窮、そして社会にある見えないバリアについて触れました。 もし目の前で、将来に絶望し、震えている若者がいたら。あなたは、どんな言葉をかけますか? 「自業自得だ」と突き放す冷たい空気が、彼らを医療や助けから遠ざけてはいないでしょうか。誰もが安心して「助けて」と言える社会の土壌。
それを耕すために、今の私たちにできることは何でしょうか。

「安全」という名の箱に、閉じ込めていませんか?
第4部で考えた、支える側の葛藤。 大切な人の将来を想うとき、私たちはつい「失敗しないように」と、先回りして「妥当な答え」を差し出してしまいます。 でも、その安全な道は、本当に本人が歩みたい道なのでしょうか。
リスクを共に背負い、「なんとかなるよ」と笑い合える心の余白を、私たちは持てているでしょうか。
一歩、踏み出してみませんか
「性」や、それにまつわる課題は、正直に言えばまだまだ喋りにくいテーマです。自分の中に芽生えた悩みや違和感を、どう言葉にしていいか分からず、一人で抱え込んでしまうこともあるかもしれません。

でも、だからこそ、少しだけ勇気を出して話をしてみませんか? あるいは、誰かの勇気ある話に、耳を傾けてみませんか。 完璧な答えなんて、すぐに出なくていいのです。
「実は、こんな風に感じていたんだ」と誰かに打ち明ける。
そんな小さくて確かな一歩を踏み出すことで、景色は少しずつ、でも確実に変わり始めます。
結びに:一歩一歩、その土壌を耕す
「性」を語ることは、あなたがどう生きたいか、隣にいる人をどう大切にしたいかという、究極の「生の尊厳」を見つめることです。
この連載はここで一度終わりますが、私たちの対話は終わりません。
皆さんの心に芽生えた、小さな気づきを言葉にし、誰かに伝え、分かち合っていくこと。
その営みが、カチカチに固まった社会の土壌を柔らかく耕していくはずです。

誰もが、尊厳を持って人生を選択できる社会へ。 その土壌から、いつかあなただけの、そして私たちだけの彩り豊かな花が咲くことを信じています。
あなたの心の声を、いつかまた聴かせていただけることを、楽しみにしています。 これまで一緒に歩んでくださって、本当にありがとうございました。
【次回の対話に向けて】
障がいがある方の性的な欲求を、私たちはいつの間にか「ないもの」として扱っていなかったでしょうか。
また、もし知識があれば防げたかもしれない痛みがあるとしたら、今、私たちに手渡せるものは何でしょうか。
最後におこなう対話会(2026年2月14日)では、支援の技術を学ぶのではなく、皆さんが現場で感じている「迷い」そのものを、温かいお茶を飲むような距離感で、分かち合えればと思っています。
タイトル:「福祉と性」:問い続ける私たちが、出会う場所
ブログ「福祉と性」を読んでくださった皆さんへ。
一人で考え続けてきた「性」と「生」の問いを、一緒に分かち合いませんか?
答えが出なくても、心で語り合う時間は、きっとあなたの心に新しい光を灯してくれるはず。
専門的な知識は必要ありません。あなたの身の回りでの小さな気づきや、率直な疑問、想いを持ち寄り、温かい対話の輪を広げませんか。
- 日時: 2026年2月14日(土)09:30~12:00
- 場所: 社会福祉法人蒼天 みんなの学校いなしき
- 参加方法:下記URLよりお申込みください。※参加日は「2026年2月14日」を入力してください。
皆さまとの「つながり」を楽しみにしています。
「みんなの教室」連動企画オープンダイアローグ参加申込フォーム
▶︎ https://forms.gle/mB6YDxaxnA64jST88
「みんなの教室」連動企画オープンダイアローグとは
この企画は、参加者全員で対話をつむぐことを大切にする話し合いの場です。
・一方的な講演ではありません。 専門的な知識は必要なく、誰もが安心して発言できる雰囲気づくりを重視します。
・趣旨: 答えを出すことではなく、それぞれの日常や視点を持ち寄り、テーマについて深く考え、分かち合うことです。
・目的: 対話を通じて、お互いの存在やつながりが、やがて誰もが安心して生きられる“やさしい世界”を育む力となることを目指します。
あなたの率直な想いや疑問を共有し、新しい気づきを得る時間です。








